
フランスでは、冬になるとチーズ料理がいろいろ登場します。
お鍋でチーズとワインを溶かして食べるチーズフォンデュは日本でも有名ですよね。
フォンデュはそれに適したチーズをブレンドして作るし、温めながら卓上で食べるためのセッティングが必要なので、おいしいけれど、家でやるにはちょっと敷居が高いなあと私は思います。
ラクレットというのは専用の機械でチーズを溶かして、ジャガイモにかけて食べるのですが、これはうちにも機械があるので、冬にはよく食べています。
さて、今回ご紹介するMont d’Or(日本語表記はモンドールとなるみたいですが、耳に聞こえるのはモンドーって感じです)というチーズは、スーパーで簡単に買えるチーズですが、フォンデュよりもラクレットよりもずっと簡単にとろとろチーズが楽しめる優れものです。二人分、500グラムで7ユーロくらい。

食べ方は簡単。真ん中に穴をあけ、冷蔵庫に残っていた白ワインをちょっと注ぎ、木の箱ごとオーブンに入れて15-20分。とろとろになったら、スプーン等ですくって茹でたジャガイモや、野菜や、トーストにつけて食べるだけです。白ワインと一緒に食べると、ワインがチーズの油っぽさを洗い流してくれて、がんがん食べられます。
となりにサラダとか、生ハムみたいなものもあると、より一層チーズの味が楽しめるかも。
チーズの味もにおいも癖がなくて(ラクレットをすると、翌日、家がチーズ臭くなります)、恐ろしい量を問題なく食べられます。今回は500gのものを二人で完食しました。残ったチーズは置いておけばまた固まって、普通のチーズみたいになります。
チーズを食べ終わったら、箱を捨てればいいだけなので、お片付けも簡単です。
「料理したくない日」には最適の食べ物ですし、人が来るときも、手抜きだけど、とろとろ感で盛り上がるので悪くないです。
ノルマンディでレストランに行ったときは、特産のカマンベールを一人一個、このモンドールみたいに溶かしてでてきて、それも結構おいしかったです。
カロリーのことは考えず、おしゃべりしながら白ワインで流し込みましょう。
専用の機械とかがいらないので、家にオーブンのようなものがあれば、冬限定で日本へのお土産にもいいのではないかと思いました。


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